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時代は福祉か? / バリアフリーなどについての知識を証明する福祉住環境コーディネーター2級

今回は、慶應生には馴染みが少なさそうな、福祉住環境コーディネーター2級をお持ちの方にインタビューしました。
建築系を目指す場合にも役立つ資格ということで、大学在学中に合格されたということで、建築系に興味がある方は必見の資格です!
 

①なぜ、福祉住環境コーディネーター2級を受験しようと思ったのか?

高齢化社会の日本で福祉や医療の基本的な知識を学ぶことは大切なことだと思ったからです。
また就職活動で業界研究をしている際に福祉に関わらない業種は少ないことを知り、社会人となるうえでもこの資格を学ぶことが本業に活かせると思ったのもきかっけの一つです。
そしてちょうどタイミング的に両親が実家をリフォームしようとしている時期で住宅のバリアフリーや福祉住宅についての知識も問われる為、その分野で少しでも役に立てたらというのもありました。

②福祉住環境コーディネーター2級はどのような試験ですか?

高齢者や障害者に対する適切な住環境を提供できるかを問う試験です。医療、福祉、建築について幅広い知識を学びます。

③福祉住環境コーディネーター2級に合格するために、どれくらい勉強したか?

3か月間勉強しました。通学時間をメインにして、休みの日に2時間程度集中して勉強をしました。

④福祉住環境コーディネーター2級に合格するために、どのように勉強したか?

最初はテキストをしっかりと読み込んで、その上で問題集を解きました。
医療や福祉関係は比較的暗記で何とかなる内容なのですが、建築分野は簡単な計算もあり、慣れも必要でした。
暗記でもカバーはできますが、各分野は横断的に繋がっているため、理解しながら勉強したほうが後半になるにつれ、楽になる印象があります。
テキストや問題集には模試もついている為、試験前に挑戦していみることをおすすめします。
本番は意外と時間がない為、簡単な問題は瞬時に解く必要があるからです。また、慣れない単語も多いため、用語集も用いました。
用語集は主に通学中に覚えるようにしていて、なるべく日をあかずに覚えた分野のテキストを読んで、知識の定着を図りました。
私は友人と一緒に受験したので、互いに問題を出し合ったりして教え合いながら学びました。

⑤福祉住環境コーディネーター2級に合格して、何かプラスに働いたことはありますか?

元々の目的だった実家のリフォームに関して、福祉住環境コーディネーターの知識を活かすことができました。
特に祖父母の住居スペースだった1階では手すりやトイレまでの距離といったこの資格で学んだ知識を盛り込んで提案することができ、リフォーム後に祖父母に喜ばれました。
資格のおかげで最高の家族孝行ができたのではないかと思います。
また、これはうれしい誤算だったのですが、福祉関係の知識を学ぶ際に年金や社会保険の項目もあり、就職した後に自分のライフプランもイメージすることができ、大変助かりました。
これがきっかけで後にファイナンシャルプランナーの資格を取ろうとも思いました。

⑥福祉住環境コーディネーター2級を受ける後輩へのアドバイス

自分は介護や医療の仕事ではないから、福祉なんて関係ないって思っていませんか?
福祉は私たちが思っているより生活に根付いており、必ず人生の後半には誰しもがお世話になるものです。
学生のうちから福祉、そして福祉住環境について知ることは社会人になってからの働き方、生き方に大きなメリットがあります。
私はたまたま実家をリフォームするという良いタイミングがありましたが、例えば祖父母が杖や車いすを使っているとか、身内が何かしらの福祉手帳を取得することになったというケースは決して珍しいことではありません。
その際、知識がなければ適切な行動はとれず自分の大切な人に不自由な想いをさせてしまうことになります。
自身の知識や好奇心の為だけではありません。
誰か自分にとって大事な人を守るためにこの福祉住環境コーディネーターという資格に挑戦することは決して無駄なことではないのかなと思います。
資格は目に見えて仕事に結びつくものだけがすべてではありません。間接的に社会と関係する資格も必要なのではないでしょうか。
 
実際に、実家をリフォームする際に役立つなどといったこともある、福祉住環境コーディネーター。
もし、建築系で就職を考えているなら、周りと差別化できる資格の一つではないでしょうか?

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