今回は、慶應生が大学で使用するノートパソコンの選び方について紹介します。
生協に売っているパソコンは保険が手厚い一方、価格が3~5万程度高く設定されています。
そのため、慶應生は自分で買ってる人がけっこう多いです。
また、Appleやマイクロソフトなどの一部通販では学割も使えるため、一般価格よりもさらに安く購入することもできます。(入学前でも、合格証明書で対応してもらえる場合が多いそうです。)
選ぶのが面倒な方向けに、末尾におすすめ機種を掲載しておきますので、参考にしてみてください。(※案件とかではなく、ただのパソコンオタクセレクトです。)
また、暇なときに家電量販店に行って実物を眺めるのもおすすめです。実際のデザインや質感を見るのは大切なので。
なお、このサイトでは、ゲームや動画編集等の重い作業はしないビジネス用途のみの前提で話を進めます。
もくじ
そもそもパソコンは必要?
必要です。
まず、SFC(総環)の人は絶対に必要になります。推奨スペックはこちらに掲載されています。
その他学部の人でも、レポートの執筆やプログラミングを行うのに必要になります。大学からの貸し出しもありますが、自分のを持っていたほうが圧倒的に便利です。
パソコンを選ぶうえで大切なこと
ノートパソコンは様々な種類が販売されており、それぞれ多くの違いがあります。そのなかでも、特に大切な項目を紹介します。すべての好みを満たすような機種はなかなかありませんが、その中でもこれは絶対という項目を見定めておくといいと思います。
- 本体の重さ
- スペック(後述)
- OS(Windows/Mac)
- サイズ感
- キー配列
- 端子
- バッテリー容量
- 画面の光沢有無
- 画面のタッチ有無
- 画面解像度・視野角
- タッチパッド
- 付属するソフトウェア(後述)
- (デザイン・色)
本体の重量は非常に大切です。1.5kgを超えると体感けっこう重いです。通学時間が長いひとこそ、重視すべき点でしょう。ただし、あまりにも軽いと耐久性が微妙なものもあるので、そこは自身のPCの扱いの雑さを考慮して決めるべきだと思います。
例えば最新のMacbookは1.5kg~1.6kg程度となっており、ずっしりとした感じですが、耐久性はかなりあると思います。一方で700~800g程度をうたうパソコンは、外装が薄くつくられていたりするため、耐久性ではやや劣る場合があります。(帰宅してリュックごとほうり投げたりするような方でなければ、そこまで問題になることはありません)
OSについては、Windowsを使うか、Macを使うか難しいところでしょう。正直好みによりますが、社会に出たらWindowsが主流ですので、こだわりがないのであればWindowsを使うのが無難かと思います。(もちろんMacが悪いと言っているわけではありません。お互いに利点欠点が存在します。)
サイズはせいぜい14インチ以下にするのがいいと思います。どうしてもテンキーが内蔵されていないと嫌という方は仕方ありませんが、あまり大きいと持ち運びの際に邪魔です。また、テンキーはUSB経由で外付けすることもできるため、そちらもぜひご検討ください(Excelにデータ打ち込む際にはあると便利)
キー配列は日本語配列と英字配列の二種類が存在します。ただの好みなのでご自由にどうぞ。それに加え、スペースの都合で一部キーが変な配置になっている場合があります。慣れれば気になりませんが、よく確認して買うのがいいとおもいます。また、電源ボタンがキーボードの端に配置され、一体化している機種がそこそこあります。間違って押すリスクがあるので個人的には避けています。
端子は、次のものがあると便利でしょう
- USB-A
- USB-C(充電対応しているか確認!)
- イヤホンジャック
- HDMI(大体USB-C経由でも出力できるが、あったほうが便利)
USB-Cからの充電は最近の機種ではほとんど対応しているはずです。今年も配られるかわかりませんが、学生証交付の日にBuffaloからもらえるPD対応充電器がつかえるというメリットがあります。また、スマホとPCの充電器を共通化できるため、持ち物の削減にもつながります。(スマホがiPhone14以前の人も、C to Lightningのケーブルが売っているのでそれを使用すればOK)
バッテリー容量は、スペックに表記されているものはあまりあてになりません。なぜなら行う作業によってかかる負荷は異なるためです。だいたい公称値の2/3程度の時間もつと考えておくとよいとおもいます。とはいえ大学の教室のうち半分くらいはコンセントがありますし、メディアセンターにもコンセントが使える席が多く存在するので、中古等でよほど消耗しているとかでなければ問題にはなりません。大学外でコンセント無い環境で長時間作業する予定があるなら別ですが、なかなかそんな人もいないでしょう。
画面の光沢は、一般的に「グレア(光沢)」「ノングレア(非光沢)」と表記されたりします。好みではあるのですが、グレアのほうが発色はいいです。一方で、グレア液晶だと明るい環境ではまわりの映り込みがけっこうあるため、個人的にはちょっとウザイです。なんか集中できないというか・・・
画面のタッチは基本いらないと思います。PDF等にデジタルで何か書き込みたいならiPadを買いましょう。また、タッチ搭載の多くの機種はグレア液晶になっています。
画面解像度はフルHD以上あれば十分です。特に気にしなくていいです。しかし、視野角はけっこう重要なポイントになってきます。視野角とは、ディスプレイを変な角度から見たときに色がおかしくならないかということを表しています。広ければ広いほどいいです。TN液晶と書かれていなければ大丈夫かと思います。
タッチパッドは、キーボードの下にあるマウス操作ができる部分です。機能性に差はほとんどありませんが、ボタンのクリック感などは機種ごとにことなりますので確認するといいでしょう。また、マウスを別で用意して使う前提なら、気にする必要は一切ありません。
デザインはここで言及することはありません。好みで決めてください。
スペックについて
スペックで見るべきポイントは以下の通り
- CPU
- メモリ
- SSD(ストレージ)
まず、CPUはi3~i7であればどれでもいいです。Celeronなどは避けるべきです。CPUには「Core i5」のようなランク付けのほかに「世代」という概念が存在します。世代とは、iPhoneでいうならばiPhone15とiPhone16の違いのようなもので、i5やi7などというのが、ProだとかPro Maxだとかいうものに相当します。CPUは、世代が違えば直接比較はできません。新品であればせいぜい2世代差くらいですので、あんまり気にする必要はありませんが、中古を買おうとしている場合は要注意です。最近はCore ultraというのが新しくでてきましたが、それは実質14世代の後継(=15世代以降)にあたると考えてよいです。
intelのほかにAMDという会社もCPUを出しています。使用上違いはありませんので気にする必要はありません。i3 = Ryzen3みたいに思っておけばよいです(もちろん、中古を探すなら世代を考慮する必要があります。)
メモリは8GBだとややカツいような気もしますが、予算が少ないようなら妥協してもいいでしょう。個人的には16GBがおすすめです。32GBはちょっと余剰な気がします。余っても困るものではありませんが…
SSDは最低256GBは必要です。予算に余裕があるなら512GBでも良いでしょう。よほど大量のデータやアプリを使用しない限り1TBは必要ないと思います。スマホの写真をすべて保管したいなどといった場合は別です。また、仕様にNVMeやSATAと書かれている場合がありますが、それは内部での接続の規格の話になります。ここではNVMeのほうが早いとだけ書いておきます。SSDではなくeMMCと書かれているような機種はやめておくべきです。
慶應生が無料で使えるソフトウェア
個人のパソコンにインストールして使えるものと、学校内のパソコンでのみ使えるものがあります。
個人のパソコンでは主に、Office製品(Word,Excelなど)、ESET(セキュリティソフト)、ZOOM(時間無制限)などが使えます。つまり、Officeやセキュリティソフトは買う必要が無いということです。
学校内に置いてあるパソコンでは、上記に加え、Adobe製品各種(Photoshop, Illustrator, Acrobat Proなど)が使用できます。
詳しくはこちら
おすすめ機種(価格別)
再度にはなりますが、個人が勝手におすすめしているだけです。各機種の良し悪しは好みによって変わりますので、家電量販店で実物を確認することを推奨します!
※価格やスペックは一例です。購入時期や購入場所、本体オプションによって変動します。
~10万
IdeaPad Slim 5i gen8
14インチ光沢・タッチ非対応・本体重量約1.46kg・バッテリー公称値14時間
Core i5/メモリ16G/SSD512G ¥89,870
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ポイント
・安い
・電源ボタンが独立していて良い。
・エンターキー周辺のキーサイズが少し特殊
・光沢液晶なので反射あり。
・ちょっと重量がある
~15万
HP Pavilion Aero 13-bg
13.3インチ非光沢・タッチ非対応・本体重量約990g・バッテリー公称値11.5時間
Ryzen 5/メモリ16GB/SSD512GB ¥134,800
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ポイント
・キー配列はわりと標準的。
・電源ボタンがキーボードと一体化しているので慣れるまでは注意が必要。
・この価格帯にしては軽め。
Dell Inspiron13 5330
13.3インチ非光沢・タッチ非対応・本体重量約1.24kg・バッテリー公称値11.0時間
Core Ultra 5/メモリ16GB/SSD512GB ¥143,999
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ポイント
・デザイン良い(個人の感想)
・電源ボタンがキーボードと一体化しているので慣れるまでは注意が必要。
・USB-Aが1つしかない(マウス常に使う人とかじゃなければ問題ない)
・画面の解像度が高い。
~20万
NEC N13 Slim
13.3インチ非光沢・タッチ非対応・本体重量約1.18kg・バッテリー公称値11.0時間
Ryzen5/メモリ8GB/SSD256GB ¥155210
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ポイント
・電源ボタンが本体側面にある。
・老舗メーカーなので安心感はある。
・スペックのわりにちょっと高い。
Lenovo X1 Carbon Gen12
14インチ非光沢・タッチ非対応・本体重量約1.08kg・バッテリー公称値12.8時間
Core Ultra 5/メモリ16GB/SSD256GB ¥189,860
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ポイント
・人気機種。
・キー配列は標準的。
・電源ボタンが本体側面にある。
・昔ながらのトラックポイント(赤いやつ)がある。
Fujitsu LIFEBOOK WU5/J3
14インチ非光沢・タッチ非対応・本体重量約634g・バッテリー公称値6時間
Core Ultra 5/メモリ8GB/SSD256GB ¥184,000
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ポイント
・とにかくめっちゃ軽い。
・バッテリー容量が犠牲になっている。
・電源ボタンは独立。
・キー配列も標準的。
・ちょっとお高め。
おまけ
あんまおすすめはできないけどこんな機種もあるよということで一応掲載しておきます。
Microsoft Surface Go 3
12.4インチ光沢・タッチ対応・本体重量約1.13kg・バッテリー公称値15時間
学生向けモデル:Core i5/メモリ16G/SSD512G ¥159,830
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