経済学部や商学部では受験する人も多い資格の簿記3級。
今回は、簿記3級を取得したKさんにインタビューをしました。
比較的短期間の勉強でも合格することも可能なようです。
もくじ
簿記3級の受験のきっかけ
大学に入って時間があり、何か資格を取ろうかなと思っているときに、『まず、手始めに』と思って受験しました。
将来についても、あまり深くは考えていない時期でしたが、漠然と『ノルマのきつい営業よりも、経理で実直に仕事をしたい』と思っておりましたので、経理ってどんなことをするんだろうというステップにするためにも、まず日商簿記3級を受けようと思いました。
簿記3級はどのような試験ですか?
簿記という名の通り、帳簿への記入する方法や、種類など経理に関する様々な知識を学びます。
とくに3級では、経理だけではなくビジネスパーソンとして役立つ、あるいは、必須とされる知識を学ぶので、将来についてまだまだ考えていない人にも勉強しておいて損はない資格です。
試験では、問題用紙に設問数が5問以内(たいてい4〜5問)です。購買、販売活動における企業外部とのやりとり、記録、お金の動きを計算する技能ですので、主に、数学(とは言っても、〜関数など複雑なものではなく、加減乗除ができればオッケーです。)ですが、計算は全て電卓の持ち込みが許可されているため、頭の良さは関係ありません。
計算するための記憶力が試されていると思ってください。『有価証券』『固定資産』と言ったニュースでは聞き慣れた言葉の概念も書いてあるため、前述したように、ビジネスパーソンになるにあたって基本用語集のような側面もあります。
合格するためにどれくらい勉強しましたか?
だいたい3ヶ月前からとよく言われるのですが、私の場合は、知ったタイミングが遅く、2ヶ月前からスタートしました。
最長30日完成タイプの教科書と問題集を買って、それを15日完成で終わるように配分し、最低2週できるように、そして後の1ヶ月は過去問も何度も何度も反復できるようにしました。
どのように勉強しましたか?
とにかく、反復するよう心がけました。その問題に正解できるかではなくて、その解き方を自分の中に落とし込めているか、参考書無しで解けるかをまずは重視しました。
正解して一喜一憂するのではなく、やはり、暗記物という側面もあるのでそこをしっかり反復して、そして、その次に時間をはやく、解けるようにと考えました。
試験では、考えればわかる問題が出るわけですから、落とし込んだら、次はスピードを鍛えていくと良いと思います。
簿記3級に合格して何かプラスに働いたことは?
何より、まず、自分の自信につながりました。初めての資格試験というところで、合格を勝ち取れれば、これからのキャンパスライフにおける試験や、もっとほかの資格試験にチャレンジしていく勇気になると思います。また、3級ではそんなに評価されないとはいう人もいますが、まずは履歴書に書けることができるわけですから、全ては良いスタートを切ることができたということができます。
同じ資格試験を受ける後輩へのアドバイス
簿記というネーミングを見ただけで『数学苦手』とか、『自分には向いていない』と決めつけてしまうかもしれませんが、やってみると、意外とパズルのようで解けたときにスッキリとする快感を得られます。
また、町のお店の仕組みもわかり、自分が果物屋さんでみかんを買うことが、この世の経済を動かしているのだという実感を得ることもできます。
勉強と思うとしんどいかもしれませんが、新しい知識を得ることで、生きることが楽しく思えます。
就職活動を考えて取るのも良いですが、自分に自信をつけるためにまず簿記の資格を取ってみるというのもおすすめです。
楽しみながらぜひ頑張ってみてください。