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今回は、行政書士試験を取得し活躍されているKさんにお話を伺いました。

1,出身について

簿記2級を取得してから外資系企業で経理・財務の仕事をしていました。
この仕事の特徴は決算期にはかならず残業がつきもので、月末月初は、何があっても残業は避けられません。
その上、以前は経理ならどこでも就職に困らないと言われましたが、今は英文会計がメインで、決算業務自体を、東南アジアのコストの安い国に外注することが多くなりました。
さらに、外資系企業では、クラウド化が進むと、1社だけで、日本だけでなく他の国にあるグループ会社の決算もまとめて行うようになり、業務自体の存続に不安を感じていました。

2,行政書士試験を受けるに至った経緯

そんな時に、勤めている会社が訴えられました。まだ結審していない時に、年度末決算を迎え、経理上の処理が正しいかどうか悩みました。
弁護士の先生の言葉が日本語なのに、意味がわからずそれだけでは、どのように処理したらいいか自信が持てませんでした。
念のために、民法や会社法を勉強したのですが、よくわからず、時間を掛けずに、会社で一般的に使うような法律用語や概念を知っておきたいと痛感しました。
そこで、広く法律の知識が試される、行政書士試験を知り、受けてみたいと思いました。

3,行政書士試験にあたっての勉強法

行政書士試験の出題分野は、行政法と憲法、民法、商法と基礎法学、一般知識です。このうち、一般知識は、空き家、高齢化率、生活保護のように新聞にでているような社会一般の常識や社会問題です。
そこで新聞を読む程度で特に勉強はしませんでした。
憲法、民法、商法と基礎法学は、それぞれの法律、たとえば、民法の入門書を読んでから行政書士試験のテキストを読みました。
法律は日本語を使って書かれていますが、意味する法律の概念は一般の日常生活とは大きく異なり、わかったようでいてわからないことがよくありましたので、まず、言葉を理解するために入門書を利用しました。
行政法は、ひとつの法律ではなく、いくつかの行政に関する法律が問われます。憲法と民法の理解が進んでいたら、後は記憶するだけで合格レベルにたどり着けます。
行政書士試験のテキストは、過去問題集と合わせて、過去問題とテキストがクロスチェックできるように、同じ出版社のシリーズものを使いました。

4,行政書士の仕事について

米国の法律事務所と契約し、米国のイーディスカバリ法に基づくドキュメントレビュー業務についています。
ドキュメントレビュー業務とは、訴訟証拠となる文書を発見して弁護士と証拠能力を議論する業務です。
具体的には、EメールやワードやパワーポイントなどのPCやサーバーに保管されている文書から、証拠になるドキュメントを発見して、なぜそれが証拠として意味があるか、他の証拠と合わせてどのような証拠価値があるかを、弁護士に報告、場合によっては議論する業務です。
原告が欧米であることが多いので、英文を読む機会も多く、英語の能力も必要な仕事です。
法科大学院生がアルバイトで従事する場合もありますが、能力が高いと認められると、高給になるので、司法試験に合格した後、弁護士資格を有しながらも専業として行う人もいます。

5,受験生・受験を考えている方へのアドバイス

会社員にとって、民法や商法、会社法を知っていることは、直接業務に関係しなくても有利になります。結局、会社は営利社団法人なので、何らかのサービスや物を売却して利益を得る活動を日々行うからです。
法律の資格といえば司法試験ですが、この試験に受かるために必要な時間や勉強量に対して、合格した後、この労苦に報いる十分な報酬、待遇を得られるのは限られた一部の人だけです。
司法試験に比べて、行政書士は、論文試験がないので勉強しやすく、一般的な人ならご縁が薄い刑法や刑事訴訟法もないので、合格にかかる勉強量、時間ともに遥かに少なく済みます。
受験資格に制限はないので、まじめな受験生でない人も多く、みせかけの合格率が低くなりますが、試験は容易です。ぜひ、受験されることをおすすめします。
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