育児の間に勉強。持っていればどこでも役に立てる社労士資格。

今回は、子育てをされながら社労士資格を取得したHさんにお話を伺いました。

1,経歴について

私は地方在住の35歳女性です。都内の大学において経営学部を卒業後、地元の地方銀行に就職しました。その後退職し、社労士資格を取得。
民間企業の総務部勤務を経て、現在社労士事務所に勤務しています。もう少し経験を積んで将来開業する予定です。

2,社労士試験を受けるに至った経緯

出産のため勤めていた会社を退職し、育児に専念していたのですが、子供が寝ているときなどのスキマ時間を有効に使いたいと思うようになりました。
何か新しいことに挑戦してみよう。育児が落ち着いたら再就職したい、その時のためにも資格を取ろうと思い、どの資格を取得するのが自分に合っているのか調べた結果、開業して自分の事務所を持つこともできる、企業の中で勤務社労士としても活躍できる社会保険労務士という資格に挑戦することにしました。

3,社労士試験にあたっての勉強法

社労士の勉強をはじめたのは、1月でした。試験までは8カ月しかなく1回目の受験で合格できるか自信はありませんでしたが、やると決めたにはとことんやる性格なので、平日の子供が寝ている時間等を使って一日5時間ほど勉強をする毎日でした。
資格学校へは行かず独学で、自分で問題集を選び、間違えたところは何度も繰り返しひたすら問題を解くというスタイルで勉強していましたが、1回目の受験で不合格となりました。
育児の合間とはいえすごく勉強した自覚があったのでとても悔しかったのですが、もう少しがんばれば合格できるという希望が湧いてきたため、2回目の受験を決意し勉強を続けました。
合格するためには幅広い知識が必要だと実感したため、2年目からは労働問題の判例などが載っている参考書などを読み込むことも併せて行いました。
また、いくつかの大手資格学校の直前合格判定模擬試験を受験し、その予想問題を繰り返し解いて完璧に対応できるようにしました。

4,社労士の仕事について

合格後は、企業の総務部へ就職しました。仕事内容は入社してきた人や退社する人の社会保険、労働保険の手続きを行ったり、労働保険の年度更新、社会保険の算定基礎届の提出、賞与支払届の提出、給与が変更になった人がいた場合は月額変更届の提出を担当していました。 その後、社労士としての知識をもっと深めるために社労士事務所へ転職しました。社労士事務所では担当の顧問先を持ち、顧問先の社会保険、労働保険の手続きを一手に引き受けています。また、給与計算も行っているため時間外労働、休日労働などの複雑な計算方法等にも詳しくなりました。 社労士事務所では労働災害補償保険(ろうさい)の手続きも行っているため、一つ一つの手続きが間違えられずとても重要で、顧問先とのやり取りも常に緊張感を持って行う必要があります。 社労士として働くなかで大切なことは、顧問先とのコミュニケーションだと思います。知識が大切なことはもちろんですが、顧問先とのコミュニケーションの中で必要な労働保険や社会保険の手続きが見つかることがよくあります。他愛もない話から新たな仕事につながることもあるので、積極的にコミュニケーションをとるようにしています。

5,受験生・受験を考えている方へのアドバイス

社労士試験は、一字一句間違いない回答が求められたり、判例などかなり細かく深いところまで勉強しなければならない試験です。頭の良さだけでなく日々の暗記の積み重ねや、社会問題などの一般常識を広く頭に入れておくことが必要です。 また、完璧に対策したと思っても、思いがけない問題で点数を落とし、基準点に到達できないこともあり得ます。過去問によく目を通し、出題の傾向を知るのも合格への大切なポイントです。 大変な試験ですが、合格しておくと企業の総務部での就職に役立ったり、自分で開業することも可能になり将来の選択肢が広がります。また、実生活においても年金の知識や雇用保険の知識が身につくので役に立ちます。ぜひ、挑戦してみてほしい資格です。