司法書士合格の秘訣は、戦略を立てて地道に勉強すること / 大学在学中の宅建士と行政書士の合格経験を活かして

今回は、大学在学中に宅建士と行政書士に合格し、卒業後司法書士に合格したMさんにお話を伺いしました。

プロフィール
平成21年度の司法書士試験に合格して、2カ所の事務所で勤務経験があります。
1カ所目の事務所では相続登記、会社の登記を主にやっており3年勤務しました。 2カ所目の事務所では主にマンションの登記をしていて、3年勤務しています。

出身について

私は、中央大学法学部を卒業後、5年間銀行で働いていました。
銀行では一般職に就き、総合職のアシスタントや部長の秘書的な業務をこなしていました。
具体的には、総合職の方に頼まれて資料作成のお手伝いや出張の手配をしたり、部長のスケジュール調整や面談のアポイントなど取っていて勉強になった点も多くあります。
しかしルーティンワークが多く、業務内容が物足りなく感じられ、転職するか否かをずっと悩んでいました。

司法書士試験を受けるに至った経緯

転職するか悩む中で、私は大学在学中に宅地建物取引主任者試験と行政書士試験に合格しており、何か法律に携わる仕事がしたいという思いが強くなってきました。
そして、司法試験か司法書士試験を受験しようと考えました。
司法試験について調べてみましたが、受験するためにはロースクールに行かなければならず、費用面を考えると私にとって難しいことがわかりました。
一方、司法書士試験は、年齢・性別・国籍・学歴等に関係なく誰でも受験できます。
そして、不動産登記や商業登記だけではなく、成年後見業務や相続・遺言、また簡易裁判所における訴訟・調停・和解代理な
どもできることがわかり、司法書士の仕事にとても興味を持ちました。
そこで、司法書士試験を受けようと思いました。

司法書士試験にあたっての勉強法等

司法書士試験を受けるにあたって、私は要領が悪く、体力もあまり無い方だったので、仕事を辞めて司法書士試験の勉強に専念することにしました。
司法書士試験は、午前は択一問題で計35問。
午後は択一問題で計35問。そして記述式が不動産登記法1問と商業登記法1問の計2問出題されます。
択一は午前も午後も、毎年合格基準点が85%前後となっています。
択一の合格基準点を超えなければ記述式を採点できないため、合格基準点を必ずクリアしなければなりません。
さらに、調べたところ毎年司法書士試験の記述式は、実務をやっていないとわかりにくい問題やひっかけ問題、出題ミスがあったりと一筋縄ではいかない問題が多いことがわかりました。
そこで私の作戦としては、毎年波乱のある記述式は最低限の大枠を外さないこと、そして記述では何が起こるかわからないので、択一問題で高得点を取ることを目標にしました。
択一問題の勉強は独学でやりましたが、私は、アウトプットしながらインプットする方法を取りました。
過去問を解いて、わからないところを竹下貴浩先生の『直前チェック』で確認し、さらに『デュープロセス』を読み込みました。
そして、年明けからWセミナーで始まる答練を受け、知識を増やすとともに自分の実力を確認するようにしました。
記述式は、蛭町記述コースを受けました。

司法書士の仕事について具体的に

司法書士は、不動産登記、商業登記だけではなく簡易裁判所における訴訟・調停・和解等の代理、成年後見事務、多重債務者の救済の仕事もあります。
私は今まで2カ所の事務所に勤めていますが、事務所によって仕事の内容が違うので、とても勉強になります。
最初の事務所では、主に相続関係の業務と、会社の登記をしていました。
具体的には、亡くなられた方の相続登記をしたり、相続放棄の手続きをしたり、公正証書遺言の手続きをしていました。
また、会社設立の登記や、役員変更の登記も数多くこなしていました。
2つ目の事務所では、主にマンションの登記をしています。1人で、300戸のマンションを3棟ほど担当してお客様の相談に乗ったり登記をします。
とてもやり甲斐のある仕事だと思っています。

受験生・受験を考えている方へのアドバイス

司法書士試験は、とにかく根気のいる試験です。覚えては忘れ、覚えては忘れを繰り返すので、途中で投げ出したくなるかもしれません。
司法書士試験当日に知識をフルに使いこなせるように、暗記した知識を長期記憶にしたり、細かくて直前に詰め込む知識をあらかじめまとめておくなど、戦略を立てて勉強しなければなりません。
また、年単位で勉強しなければならないので、強いメンタルが必要になります。
司法書士試験の合格率は3%前後と低くて、「自分が受かるのだろうか…」と不安になるかもしれません。
しかし、コツコツ勉強していると周りが勝手に脱落していってくれます。
強いメンタルで戦略を立てて地道に勉強することにより、必ず合格できます!
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