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慶應生が知っておきたい、資格試験の違いや特徴について(簿記編)

こんにちは!
今日は大学生に最も馴染みが深い…取得しようとする人が多いであろう日商簿記についてお話したいと思います。
授業の必修に含められることもある「簿記」ですが、どんな資格なの?みんなとっているけど難易度は?等、疑問点はこの記事で解決しちゃいましょう!
実は簿記とよく並べられるのがファイナンシャルプランナーの資格…そのファイナンシャルプランナーについては、次の記事で説明しようと思うのでもう少々お待ち下さい。
それでは簿記について知っていきましょう!
(簿記は1〜4級まであるのですが、今回は初めて受ける事が多いであろう3級から解説します。)

簿記とは

そもそも簿記とはなんでしょうか?
簿記とは、
企業の経営活動を記録、整理することで、企業の経営成績と財政状態を明らかにすることです。
具体的に言えば「お金」や「もの」(商品や備品等)の出入りを記録する方法です。
簿記の技能を用いて財務諸表を見れば、企業のお金に関しての情報が読み取れてしまうということですね。
簿記を取得する大学生が多いのは何故なのでしょうか?
それは、簿記に関する最低限の知識は、社会人にとっての必須スキルとしての認識が高いからでしょう。
どの会社でも会計や経理の業務のない会社は無いですよね。

試験について

簿記はどの級でも受験資格は特にありません。
試験は年3回(1級は2回)行われ、例年

  • 6月の第2日曜日
  • 11月の第3日曜日
  • 2月の第4日曜日(1級の実施なし)
に行われています。
なのでやる気のある時に、頑張って取得すると良いかもしれません。
以下各級別の試験の詳細です。

3級

3級は、初歩的な会計実務がある程度可能となる知識が身につくとされています。
科目は商業簿記のみで全5題以内となっており、
試験時間は2時間になっています。
合格するには約70時間…
期間にすると1〜2ヶ月以上で習得できると言われています。
慶應の簿記の教授は、独学でも1ヶ月で習得できるとおっしゃっていました。(最短1週間とも…)
合格するには100点満点中70点以上を獲得する必要があり、合格率は実施回によって開きはあるのですが35〜50%弱と言われています。
参考 日商簿記3級講座

2級

2級は、財務諸表を読み解く力が身につくとされています。
この力は経営管理・財務担当者には必須と言われています。
科目は商業簿記の他工業簿記が追加され、全5題以内になっています。
(初歩的な原価計算を含む)
試験時間は2時間になっています。
合格するには約200時間…
期間にすると3〜4ヶ月以上の学習が必要とされており、3級とのレベルの違いがよくわかります。
合格するには、3級と同じく100点満点中70点以上を獲得する必要があります。
しかしその難易度は難しい回で合格率は20%前後と簡単に合格できるものではありません。(易しい回では50%近くですが…)
実は簿記3級は午前、簿記2級は午後に開催されることや、2級と3級で商業簿記が重複することから併願する人も少なくありません。
参考 日商簿記2級講座

1級

さて、3級、2級と桁違いに難しいのが1級になります。
1級はこれまでに取り扱った公認会計士や税理士などの、国家資格への登竜門と言われています。
慶應生が知っておきたい、公認会計士と税理士の違い! 科目も、商業簿記、工業簿記の他に会計学、原価計算と範囲が拡大しており、前半後半1時間半ずつ、計3時間の長丁場の試験になっています。
合格するには約500時間…5ヶ月以上の学習が必要と言われています。
合格点としては全体100点満点中70点以上というボーダーに加え、4科目全てにおいて40%以上の得点率を達成する必要があり、 非常に難関であることが伺えます。
合格率は約10%前後を推移しています。
参考 日商簿記1級講座

まとめ

以上が大学生に一番馴染み深い資格なのではないか…という「簿記」についてでした!
以下まとめです。

①簿記とは
・「お金」や「もの」の出入りを記録し、経営成績と財政状態を把握する技能のこと。
②試験について
・3級は商業簿記のみで100点満点中70点以上の獲得で合格
・2級は商業簿記、工業簿記で100点満点中70点以上の獲得で合格
・1級は商業簿記、工業簿記、会計学、原価計算の4科目で100点満点中70点以上の獲得で合格。ただし、全科目40%以上の得点率を要する。
次回は簿記の次のステップと言われるファイナンシャルプランナーについて詳しく見ていこうと思います!

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