2024年度、慶應義塾大学新入生向けページ【こちらをクリック】

大学1年次、ほぼ初学者の状態から3ヶ月で行政書士に合格。

今回は、大学1年次に行政書士資格を取得したIさんにお話を伺いました。

1,出身について

山梨県に生まれ、静岡県で育ちました。高校時代は理系コースに進学していましたが、理系の勉強についていくことが難しく、文系の道を模索しました。
ドラマや映画の影響もあり、法律の仕事に関心を持ち、大学は法学部に進学しました。

2,行政書士試験を受けるに至った経緯

大学入学後、弁護士になることを決意しましたが、地方の大学だったこともあり、なかなか勉強する取っ掛かりがなく、困っていたところ、「国家資格」であり、かつ、「難易度の高い」行政書士資格を知りました。
そして、大学在学中に取得し、法科大学院に進学すれば、法律学の勉強が上手く進むのではないかと考え、受験するにいたりました。
また、行政書士を取得しておくことで、仮に弁護士の道をやめたとしても、法律家として活動できるということも魅力でした。
そうした経緯から、大学1年次に行政書士資格の取得を目指して、勉強をはじめました。

3,行政書士試験にあたっての勉強法

勉強法についてですが、私は当時、大学1年次でほとんど法律を知らなかった(善意・悪意の法律的意味が分かる程度)ですし、かつ、受験を決意したのが試験日の約3ヶ月前だったので、とにかく効率よく勉強しなければならないと考え、いくつかの方針を立てました。
1つ目は、「教科書・参考書を頭から読まない」ということです。どうしても資格試験の勉強と意気込むと、最初から最後まで完璧にしたくなり、教科書等を1ページ目から丁寧に読みたくなりますが、それは時間が掛かるし、最後まで読み通すことがそもそも困難です。
そこで、教科書は辞書的に使うことをまず決め、それを最終日まで守り続けました。2つ目は、「ひたすら過去問を繰り返し解き続ける」ということです。行政書士試験を始め、資格試験について言えば、基本的に過去問を完璧にすれば、合格できると考えていいと、本で知りました。
たしかに、行政書士の試験を見てみると、一般教養は別として、基本的に聞かれていることは基礎知識ばかりです。
過去に出した部分は大切だからこそ出したわけで、まずは過去問をマスターすることが大切です。私自身も、最初はかなり間違えましたが、何度も過去問を繰り返し解くことで、直近5年分から7年くらいの過去問については、ほとんどの選択肢をマスターしました。
3つ目は、「ダラダラ勉強をしない」ということです。
法律の勉強を退屈な部分もありますが、ダラダラやってしまうと身になりません。
とにかく、やると決めた時間はやり抜き、それでも継続できない時は思い切って休んでしまい、そのマイナスをどこかで挽回したほうが結局効率は良いと思います。

4,行政書士の仕事について

行政書士登録をして、行政書士として仕事はしていませんが、行政書士資格を活かした仕事として、1社団法人設立業務のお手伝いと、2資格試験事業を展開する大手企業でのライティング業務について、書いていきます。
1の社団法人設立のお手伝いについては、経営コンサルティング会社にアルバイトとして入社し、その会社の一事業であった民間資格部門を、独立した社団法人として設立するという仕事に関わりました。行政書士として行う法人設立代行業務とは若干形は違いますが、定款の作成や法務局への書類提出などの仕事に関わりました。
また、2のライティング業務について、法律の勉強をしていると、沢山の教科書や参考書、問題集と出会いますが、その全てに解説等を書いているライターがいます。
そのライターの一員として、法律知識を活かして、問題集の解説等を作成しています。

5,受験生・受験を考えている方へのアドバイス

行政書士資格は、勉強法さえ間違えなければ、短期間でも合格できます。もちろん、しっかりと勉強をする必要はありますが、恐れる必要はないと考えます。
また、行政書士資格は誰でも知っている法律系の国家資格ですので、将来法律の仕事をしたいと考えている人にとっては、自分自身が法律知識を持っていることの、何より明確なアピールになります。
なので、行政書士の仕事に興味を持っている方だけでなく、広く、法律に関する仕事に興味を持っている方には、強くオススメできる資格です。
刑事弁護に取り組む弁護士の司法試験合格体験記刑事弁護に取り組む弁護士の司法試験合格体験記海外ロースクールから予備試験・司法試験に合格した話海外ロースクールから予備試験・司法試験に合格した話司法試験合格者数を伸ばす予備試験組と募集停止が進む法科大学院(ロースクール) Sponsored by 資格スクエア