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合格率は1ケタ台。その難易度ゆえに独立、就職に有利な社労士資格。

 

勤続20年という節目を迎え、将来を考えたときに、老後の収入面に不安を覚えました。
サラリーマンで定年を迎え、年金生活になった時、果たして食べていけるのか、最低限度の生活ではなく、もう少し余裕のある生活はできないか。そう思ったときに、今の仕事の経験を生かす方法として、社労士という士業を持っていることにより有利になるのではないかと考えました。
周囲の話、実際に社労士として生活を成り立たせている人の意見を聞き、受験することにしました。

社労士試験に向けての勉強は一言では言い表せない苦労がありました。
テキストを購入し、年が明ける1月くらいから本格的に勉強しました(試験が8月後半ですので、勉強期間は8か月)。
運よく、その社会保険関係の仕事に携わった期間が長かったため、受験科目の免除を受けることができ、3科目の受験で済むようになりました。
しかし、その3科目は、聞いたことがある程度の知識量しかなく、ほぼイチから覚えなくてはいけないレベルでした。
まずは、テキストの読み込みと動画(youtubeで無料講座があります)の視聴で基礎力を養い、それが終わった後は、ひたすら過去問を解きまくりました。
過去問の解き方も、当たった間違えただけでなく、その選択肢のどこがどう正しいのか、どこがどう間違っているのかという部分まで突き詰めて勉強を行いました。
仕事と並行しながらでしたので、日々の勉強は約3時間。仕事が休みの時は、朝から晩まで図書館にこもりっぱなしという生活を8か月間続けました。

社労士の仕事は、顧客のためはもちろんですが、自分自身のためにもなります。
働いている方の、労働基本法、労災、健康保険や年金のスペシャリストとなりますので、自分に問題が起きた時にも、その知識は役に立ってくれます。
本業として、社労士の仕事で食べていこうと考えても、様々な選択肢が用意されています。
さすが士業というだけあり、自分自身で独立・経営を行うことができます。
実際に仕事をすると、ぼったくりに近い報酬での仕事を行う(相場はだいたい決まっている)ので、ある程度の数の企業と契約さえ取れてしまえば、体に無理をかけずに収入も安泰します。
独立の道を選ばなくても、どこかの社労士事務所に就職したり、企業側としても社労士の資格持ちを求めている企業はたくさんあります。
それに加えて、運が良ければ、社労士会の斡旋により、各行政窓口の相談員という道もあます。
いずれにせよ、対人業務と相談がメインとなりますので、コミュニケーション能力は不可欠なものとなっています。

社会保険業務の経験なしで、独学で受験をしようというのは、あまりおすすめしません。受験生の経歴を、試験を行っている社労士会というところが発表していますが、ほとんどの方が、何かしらか社会保険に携わっている、もしくは携わった人たちです。
実際、経験がない人が社労士試験を受験したとしても、経験不足により出来事に対する実感がわかず、合格の可能性は低いでしょう。それに、相当な勉強が必要になります。
私の勉強は、「よくこれで合格できたな」というレベルのものです。
しかしながら、社労士の資格は1度合格してしまえば消えることがなく、一生モノの資格です。
うまく顧客を集めることができたりすれば、大きな収入を得ることもできますので、受験を考えている方は頑張ってください。