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慶應生が知っておきたい、資格試験の違いや特徴について(通関士・貿易実務検定編)

今回は、貿易に関わる仕事である、税関でのお仕事に関わる資格試験である、通関士と貿易実務検定について紹介します。

通関士

通関士とは?

通関士は、貿易関連で唯一の国家資格となっています。通関士と聞くと、通関で関税業務を行う人というイメージはわきますが、具体的にどんな業務をやっているかわかりにくいですよね。

通関士の主な仕事としては、空港や貿易港で受け渡しが行われた貨物についての書類的な手続きを行います。

試験について

通関士試験は年に1度開催されます。

試験は3部に分かれており、

通関業法

試験時間:50分間

配点:

選択式10問 35

択一式10問 10

通関業者や通関士に関して規制する法律に関しての知識を問う試験となっております。

関税法、関税定率法その他関 税に関する法律及び外国為替及び外 国貿易法

試験時間:100分間

配点:

選択式15問 45

択一式15問 15

通関書類の作成要領その他通関手続の実務

試験時間:100分間

配点:

選択式5問 10

択一式5点 5

計算式5問 10

選択式・計算式2問 10

貿易実務検定

貿易実務検定とは?

貿易実務検定は、国家資格の通関士とは異なり、日本貿易実務検定協会が主催している検定資格です。

検定呼ばれることからも分かる通り、貿易の実務に関しての知識がどれくらいあるかを測り、証明するための検定として活用されています。

検定を受けることで客観的な視点でも評価されるようになるという点でオススメです。

受験者層は学生から実務に関わっている方まで様々ですので、将来、貿易に関する仕事に付きたい!といった人は、大学在学中に取得してみてもいいかもしれません

試験について

貿易実務検定には、3つの級があります。

最もレベルが高いものがA級、その次がB級、そして1番優しいのはC級となっています。

全ての級に関して共通する試験科目としては、貿易実務に関する問題と貿易実務に必要な英語のレベルを問う科目です。

また、C級では、貿易実務という試験科目として、マーケティングが組み込まれているのに対して、A級、B級では、貿易マーケティングと言う試験が独立して行われます。

1−3年以上のレベルとされています。

定型業務を行うために必要な知識レベルがあることを証明できます。

C

試験時間

貿易実務 1時間30

基本的な貿易実務英語 45

試験の配点

貿易実務 150

基本的な貿易実務英語 50

想定される受験者のレベルは、1−3年以上の実務経験レベルとなっており、ある程度実務を経験してきた方向けのレベルとなっていると考えられます。

B

試験時間

貿易実務・マーケティング 1時間45

貿易実務英語 1時間

試験の配点

貿易実務 150

貿易実務英語 100

貿易マーケティング 50

想定される受験者のレベルは、3−4年以上の実務経験レベルとなっており、貿易実務において経験を積んできた方向けのレベルとなっていると考えられます。

A

試験時間

貿易実務・貿易マーケティング 2時間

貿易実務英語 1時間10

試験の配点

貿易実務 200

貿易実務英語 150

貿易マーケティング 100

まとめ

国家資格と検定の違い

通関士:通関士として通関業務に当たる上で必要となる資格。

貿易実務検定:貿易実務に関する知識を有していることを証明するための試験。

試験問題の違い

通関士:関税等の通関業務に必要な法律に関しての知識を問う問題。

貿易実務検定:貿易実務を行う上で必要となる知識を問う問題。

今回は以上です。
貿易に興味がある方は受験してみてはいかがでしょうか?

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