司法試験予備試験のメリットとデメリットとは?

前回の記事では、法科大学院のメリットとデメリットを取り上げました。
【慶應の法科大学院を例に】法科大学院(ロースクール)のメリットとデメリットとは? 今回は、予備試験のメリットとデメリットについて紹介します。
予備試験って実際受ける意味あるのかな?と思っている方必見です!
 

そもそも予備試験とは?

予備試験とは、司法試験の受験資格を得るための試験です。
司法試験を受けるためには、予備試験に合格するか、法科大学院を修了するという2つの方法がありますが、予備試験には受験資格は無いため誰でも受験することができ、合格すれば司法試験を受験することが出来ます。
予備試験は、短答式試験、論述式試験、口述試験の3つの試験で構成されており、全てに合格する必要があります。
予備試験について詳しく知るには、以下の記事をご覧下さい。
慶應生が知っておくべき、資格試験の違いや特徴について(司法試験・司法試験予備試験編)  

予備試験のメリットとは?

【予備試験のメリットその①】時間的負担が少ない

司法試験合格を目指す大学生が、予備試験を受ける大きなメリットの1つとして、時間的負担が少ないということが挙げられます。
大学生が予備試験合格を目指す場合、大学以外に予備校にも通う「ダブルスクール」が一般的です。
「大学以外に予備校に通うのって大変そう…」と思われるかもしれませんが、法学部であれば予備校で勉強した内容が大学の定期試験に出るといったこともあるため、効率的に学習を進めることが出来ます。
法科大学院に2−3年間通うことを考えれば、1日数時間の負担は大したことないのでは無いでしょうか?
 
実際にダブルスクールに通っている慶應生にインタビューはこちら
司法試験予備試験のダブルスクールって実際どうなの!?慶應生にインタビューしました!  

【予備試験のメリットその②】金銭的負担が少ない

予備試験を受ける大きなメリットとして金銭的負担が少ないということも挙げられます。
仮に、予備試験対策のために予備校に通ったとすると平均で120万円程度かかります。
一方、仮に慶應の法科大学院に通った場合、既修コース2年間の在籍でおよそ300万円程度未修コースで3年間在籍した場合には450万円程度かかります。
このように、金銭的負担に約2−3倍程度の差が出ます。
法科大学院に通うことに比べれば、予備試験を受けることの金銭的負担の少なさは一目瞭然でしょう。
 

【予備試験のメリットその③】予備試験合格者は司法試験に合格しやすい

平成29年度の司法試験では、法科大学院出身者の合格率は約22.5%であったのに対し、予備試験合格者の合格率は72.5%でした。
つまり、予備試験合格者の約4人に3人が司法試験に合格しています。
予備試験を受けることで、試験慣れするなどして、司法試験でも力を発揮しやすいという事も理由の1つでしょう。
 

予備試験のデメリットとは?

【予備試験のデメリットその①】予備試験自体の合格率は低め / 予備試験に合格しなければ司法試験を受験できない

予備試験のデメリットとして、予備試験自体の難易度が高いということが挙げられます。
平成29年の場合、予備試験合格者の司法試験合格率は72.5%なのですが、予備試験自体の最終合格率は4.02%となっています。
つまり、予備試験自体の難易度が高いのです。
また、予備試験に合格出来なければ司法試験の受験資格を得ることができないため、受験資格を得るために翌年に再受験することが必要となってしまいます。
司法試験を受ける土俵に立つまでが大変ということですね。
 
それぞれの試験の合格率に関しては以下の記事をご覧下さい。
予備試験、司法試験の合格率・合格者数と法科大学院の倍率とは?  
また、2019年の予備試験を受験し合格した場合には、2020年の司法試験で改正された民法で出題される問題を解く必要があるため注意が必要です。
民法の改正については以下の記事をご覧下さい。
【2020年の民法大改正に注意!】この夏休みから始める司法試験予備試験対策のロードマップのたて方