【2018年度の慶應入試結果】定員厳格化の影響は？

国の進める、大学定員厳格化の影響もあったのだろうか？

今回は、2018年の慶應入試を昨年比で振り返る。

出願者数

2018理工学部学問5を除く全ての学部で、2017年度比で志願者数が減少。
全体では、1,500名以上の志願者減少となった。
文学部、経済学部A方式、理工学部（学問3、学問4）、総合政策学部は、志願者絶対数の減少が大きかった。
2018年度と2017年度の出願者数

出典：慶應義塾大学HP、慶大塾

一方、早稲田大学では、2018年度は2017年度に比べ志願者が2,000名以上増加していることから、志願者が早稲田へ流れたことも考えられる。

正規合格者数

2018年度の正規合格者数は、2017年度比で目立って大きな変更はなかったが、
商学部のA方式で合格者が2017年比10％程度増加したのに対し、総合政策学部の同年比で10％程度減少した。
2018年度と2017年度の正規合格者数

出典：慶應義塾大学HP、慶大塾

補欠合格者数

理工学部と経済A方式を除く、学部・入学方式で補欠合格者が減少。
2018年度と2017年度の補欠合格者数

出典：慶應義塾大学HP、慶大塾

合計入学許可者数

（未確定の学部も含め現時点では、）経済学部B方式、薬学部薬科学科、医学部を除き、合計入学許可者数は減少した。
学生数を定員の110％以内に収めなければ補助金が受け取れないという、大学定員厳格化の影響もあるのだろうか。
また、来年度はさらなる定員厳格化（100％以内）もあるため、正規合格者、補欠合格者共に大きな変動がある可能性も考えられる。
2018年度と2017年度の合計入学許可者数

出典：慶應義塾大学HP、慶大塾

定員厳格化の影響は？

今年度の正規合格者数を見ると、例年と特に大幅な変化は見られなかった。
一方で、特に文系学部では、補欠合格者数が大幅に減少した。
正規合格者の入学手続きが例年よりも多かった可能性に加え、やはり定員厳格化に備えた入学者数の調整に入っている可能性は高いと思われる。

読んでおきたい！定員厳格化に関する制度やニュースまとめ

慶應の定員充足率は106％と上位大学の中では低く、厳格化の影響は他の大学と比べると低い可能性も。
参考 定員厳格化でも｢学生が多い大学｣トップ200東洋経済オンライン 浪人生が増加傾向に。
参考 「Ａ判定」でも不合格　増える浪人生、入学断る予備校も朝日新聞デジタル 大学定員増禁止することで、都内への一極集中を防ぐ狙い。
参考 大学定員増禁止、６月施行　一極集中に歯止め日本経済新聞

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