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保育士試験を受験するために必要な事  / 資格試験の勉強法・受験体験記。

今回は、大学で保育士試験の勉強をされ、幼稚園で働かれているFさんに、保育士試験について語って頂きました。

①保育士を取ろうと思った理由は?

授業で幼児教育を学ぶ機会があり、幼稚園教諭に転向したいと思ったのがきっかけです。
でも、大学では幼稚園教諭の免許は取れず、他の養成校に入学しなおす必要があり、諦めかけていました。
そんなとき、保育士なら独学で国家試験を受ければ資格を取ることができることを知ったのです。幼児教育への道を諦めきれなかったので、チャレンジすることにしました。

②保育士は国家試験とのことですが、どのような試験ですか?

保育に関する8科目を受験し、すべての科目を合格すると保育士試験を取得できます。
8科目とは、保育原理、教育原理及び社会的養護、児童家庭福祉、社会福祉、保育の心理学、子どもの保健、子どもの食と栄養、保育実習理論です。
試験は2日間にわたって行われます。1日目に筆記試験、2日目に実技試験です。合格した科目は2年間は有効なので、落としてしまった科目があった場合は、残りの科目を2年間かけて合格すればいいということです。
筆記試験は、私が最初に受験した年までは都道府県によって出題内容の異なる記述式テストでしたが、翌年から現在は、全国統一のマークシート方式のテストに変わっています。

③保育士合格のために、どれくらい勉強しましたか?

最初に受験した年は、1日1時間程度がやっとでした。
試験が8月に行われたので、その1年前くらいから少しずつ勉強を始め、近づくにつれて土日も家にこもっていました。
ただ、8科目もあり覚えることが多すぎて、最初の年は実技含め5科目のみの合格で、3科目は不合格となってしまいました。
翌年は3科目のみの勉強だったので、範囲も小さくなり、同じくらいの勉強時間でも頭に入りやすかったです。
さらに子どもの食と栄養(当時は小児栄養という名称でした)の出題内容が難解で、その1科目はギリギリ不合格でした。
結局3年間受験することとなったので、勉強も3年間続けたことになります。
1科目のみの勉強で済んだので、夏休みの試験日直前に1週間ほど詰め込んで、何とか合格することができました。

④保育士試験のためにどのような勉強されましたか?

独学で勉強したので、予備校などには通っていません。
教材は、通信教育の保育士試験用のテキストを取り寄せました。
8科目ごとに冊子になっており、内容が詳しくまとめられているので、とても役に立ちました。
基本的にはそのテキストをひたすら読み込んでノートにまとめて頭に叩き込みました。
テキストの内容がだいぶ頭に入ってきたら、書店で過去問集を購入したり、ネットで過去問を乗せているサイトを見たりして、ちょっと問題を解いたりもしました。

⑤保育士に合格して何かプラスに働いたことはありますか?

仕事に直結している内容を勉強してきたので、資格を取るまでの過程で、学校に通って勉強したのと近いレベルの知識を得られたことが良かったと思います。
それに、すでに教育補助員として仕事をしていましたので、保育士という資格が得られたことでさらに仕事に対するモチベーションが上がりました。

⑥保育士を受ける後輩へのアドバイス

難しいと言われていた試験ですが、現在はマークシート方式になったし、試験も年に2回実施されるようになったようで、受験しやすくなりました。
保育士は今求められている仕事なので、大学卒業では取得できないなど資格がない人も、志があるならチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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